【0002】ソーダ風味のカニカマを会社で配った
【ソーダ風味のカニカマを会社で配った】
パッケージをよくよく見ると青い線が縦に入っている。
これはミカンを赤いネットにいれたり、オクラを緑のネットに入れて売るように、
同系色の鮮やかな色のネットなどでくるむと、相乗効果で食べ物が色鮮やかに
美味しそうに見えると言う同化現象と言う物で、この青いカニカマに限らず、
赤い普通のカニカマのパッケージにもより赤色を際立たせる為に
本体と同じ赤い線がたくさん入っている。
この青いカニカマの場合、この青い線は明らかに逆効果に見える。
そもそも青い食品など日常生活で見たことがない事もあり、
より毒々しさが増している。
【実食】
口にしてまず最初に来るのは、駄菓子の様な、カキ氷のシロップの様な
わざとらしいソーダの甘い匂い、それが過ぎた後にカニカマ本来の魚肉の風味が来る。
ソーダの風味の魚肉、味が予想しにくい組み合わせな上に
案外たべれてしましそうに思うかもしれないが、そう思うあなたは、
まだこのカニカマを食べていない第三者に過ぎないと言う事だろう
早急に当事者になるべき。
このカニカマは1袋に10本入っているので、とりあえず家族に配ることにした。
私はこのカニカマを買って帰った時、家族に若干の非難を受けたが、
いざ買って来て目の前に出すと皆食べる、所詮人間は好奇心に勝てないのだ。
食べた結果、母は五十年の人生でワースト2位に不味いと言っていた。
その他の家族も「うっわ、、、」とか言いながら顔をしかめていた、
美味しく無かったのだろう。
私の家族は5人家族、よってここでカニカマは10本中の5本を消費出来た訳だが、
家族の誰もが2本目を欲しがらず、かと言って5本を私1人で食べるのは
正直しんどい。
考えた末、残りの5本は会社に持っていき、同じ部署の社員に配る事にした。
翌日、私は朝からカニカマを保冷剤に包み、リュックにしまい込んで
片道1時間かけて職場に行った訳だが、人生でカニカマを冷やしながら列車に乗る日が来ると思っていなかったし、ましてやそれが青いとも思わなかった。
会社に着いた後、私は嬉々としてそーソーダ風味のカニカマを社員に勧めた、
今回は二名の社員を巻き添えに出来た、一応個々に感想をもらったので下に書く。
・上司(部署で二番目に偉い人)
「不味い、犬も食べない」
・先輩(部署で一番年齢が近い人)
と言っていた。
ちなみに「どっちかにして欲しい」と言った先輩は、
青いカニカマを平気な顔して3つも食べており、
私は密かに、この味が好きなのではないかと思っている。
サラダスティックソーダ風味、甘いソーダの匂いの付いている風変わりな味は、
あなたの人生をもっと豊かにしてくれる事だろう。
皆、スーパーに急げ!!
どうせたいして売れてないだろうから在庫があるはずだ!!
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